2015年11月22日

平成27年九州場所 千秋楽○誉富士

千秋楽 ○御嶽海(押し出し)誉富士●

御嶽海はここまで7勝7敗。勝てば勝ち越し、負ければ負け越しという一番。押し相撲同士の対戦となった今日も下から押していく。圧力は御嶽海の方が上で、誉富士を押し込む。そのままハズ押しのような形になり、土俵際で粘る誉富士を押し続け、最後は押し出し。御嶽海は終盤3連勝で、新入幕の場所を8勝7敗の勝ち越しで終えた。

千秋楽も素晴らしい相撲だった。相手は自分よりも重い相手だったが、最後まで引くことなく、押しきった。今日のような相撲こそ、御嶽海がこれから極めていくべき相撲だと思う。現時点でも幕内で通用するレベルにはあるけど、この形になったら三役、さらには大関、横綱にも勝てるというレベルにまで磨いていってほしい。

3連敗で5勝7敗になった時、正直負け越すと思っていた。相撲内容も落ちてきているように見えたし、1個くらいは勝てるとしても6勝9敗くらいで終わるんじゃないかと思っていた。でも、御嶽海は全くあきらめていなかった。最後の3日間は相撲内容も非常によく、自分の相撲を貫き通して見事勝ち越した。勝ち越したのももちろん見事だが、最後まで突き押しを貫いたのは立派だった。

最終的には勝ち越したが、これまでと比べて非常に苦戦したのも間違いない。十両と幕内では力の差があることを思い知らされた。とくに組まれてしまうとほとんど勝負にならない。これは今後の課題だろうが、今はまだ、突き押しを磨くだけでもいいんじゃないかと思う。突き押しを極めれば、きっと組ませない相撲ができるようになると思うし。

勝ち越したことで来場所はさらに番付が上がる。おそらく9枚目から10枚目あたりになるだろう。今場所は周りの力士に7勝〜9勝の力士が多かったので、来場所も今場所と同じ相手とやることが多いのではないかと思われる。勝った人には連勝し、負けた人にはリベンジしたい。また新しく当たりそうな力士としては、三賞9回、金星4つの実力者である豊ノ島や、今場所関脇で大敗した妙義龍、さらには御嶽海が対戦したいと言っていた遠藤も近い番付となりそう。そして十両からは、十両優勝を果たした正代も近いところまで上がってきそう。今場所以上に実力者がひしめく来場所が早くも楽しみだ。

なお、優勝争いは前日まで1敗だった日馬富士、2敗だった白鵬と松鳳山が全員敗れるというまさかの結果となり、日馬富士が2年ぶりの優勝を果たした。正直日馬富士は五分かなとは思っていたが、誰かどうか勝つと思っていたので、まさか全員負けるとは。予想外の千秋楽ではあったが、久々に3横綱がそろったし、また地元の松鳳山が大健闘したりと盛り上がった場所だったんじゃないかと思う。相撲人気も復活してきているし、来年こそは日本出身力士の優勝を見たいところだ。

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2015年11月21日

平成27年九州場所 14日目○佐田の海

14日目 ○御嶽海(突き出し)佐田の海●

立ち合いから突き放していった御嶽海。思わず引いた佐田の海にもしっかりとついていき、最後まで突ききって突き出し。連勝で7勝7敗とし、千秋楽に勝ち越しをかけることとなった。

今日は十両時代に見せていたような自分の相撲を取ることができた。後が無くなったことでかえって開き直ったのか、この2日間は本来の力を見せている。本調子でないとはいえ、今年は幕内上位で取ることも多かった佐田の海を相手にこの相撲ができるということは、突き押しの強さは本物だと思う。

これで7勝7敗。よくぞここまで来た。明日の千秋楽は初めて、勝てば勝ち越し、負ければ負け越しという1番を迎えることになる。今まで以上にプレッシャーがかかりそうだが、勝ち越し目前から7勝7敗になるよりは、負け越し目前から7勝7敗に持って行った方が勢いもあっていいと思う。まあ、いろいろ考えずに前に出てほしいと思う。

明日の相手は誉富士。誉富士(ほまれふじ)は現在30歳。大学相撲から角界に入ったが、ケガに悩まされ新十両までは丸4年かかった。幕内に定着したのはこの1年で、遅咲きの力士と言える。先場所9勝6敗と勝ち越し、今場所は自己最高位となる西前頭6枚目。しかし今場所は振るわず、ここまで3勝11敗と負けが大きく先行している。誉富士は突き押しが得意で、さらに引きや叩きも少ない(先場所の9勝のうち8勝が押し出し、1勝が突き出しだった)ので、御嶽海はとにかく突っ込んでいけばいいと思う。

ちなみに、幕内の優勝争いはここにきて日馬富士が1敗で単独トップに立った。2敗で白鵬、松鳳山が追う。松鳳山が優勝するには優勝決定戦で横綱に勝つ必要があるので厳しく、実質日馬富士と白鵬の優勝争いだろう。白鵬はこれまで、1場所で同じ相手に2度負けたことがなく、本割で負けた相手との優勝決定戦ではすべて勝っている。なので優勝決定戦になれば白鵬が有利で、日馬富士としては1敗をキープする、つまり稀勢の里に勝つのが優勝への条件だろう。白鵬はたぶん鶴竜に勝つので。

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2015年11月20日

平成27年九州場所 13日目○阿夢露

13日目 ○御嶽海(寄り切り)阿夢露●

勝ち越しのためには1敗もできなくなった御嶽海。立ち合いは下から押していき、今日は相手を突き放すことに成功する。そこから中に入り、一気に前に出て押し出し。連敗を3で止め、踏みとどまった。

今日はいい相撲ができた。昨日は千代大龍に引き落としで敗れたので、ちょっと前に出るのをためらってしまうのではないかと心配していたのだが、最後まで前に出続けることができた。

勝ち越しに向けてまだ厳しい状況が続くのは変わらないが、今日の6勝目は非常に大きい。御嶽海は幕尻まで4枚半あるが、仮に残り2日間負けたとしても6勝9敗となり、3つの負け越しとなるため、幕内残留が確実となった。5勝10敗だと5つの負け越しで、幕内残留が微妙となるところだったので大きい1勝だ。

明日の相手は佐田の海。佐田の海は現在28歳。父親は元小結の佐田の海で、父と同じしこ名を名乗っている。コツコツと番付を上げ、7年かけて新十両に。その後ケガで幕下に落ち、再び十両に上がるまでに2年を要した。昨年の夏場所で新入幕を果たし、史上8組目の親子幕内力士となった。そこからは十両に落ちることなく、今年は幕内上位に定着しかかっているが、今場所は西前頭5枚目でここまで4勝9敗と、すでに負け越しが決まっている。体格はそれほど大きくなく、相撲も正攻法なのでやりやすい相手だとは思うが、今場所が自己最高位だった今日の阿夢露と違い、佐田の海は幕内上位で1年近く取り続けている実力者。全力でぶつかっていってほしい。

最後に、北の湖理事長が亡くなったニュース。最近は体調が不安定だったのは知っていたし、今日貧血で病院に搬送されたというニュースも見ていたのだが、それでもあまりに急のことでびっくりした。相撲を見始めたときにはすでに理事長で、現役時代なんて当然知らないのだが、強すぎて憎らしいと言われる日本人力士なんてたぶんもう出てこないんじゃないかと思う。ご冥福をお祈りします。

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2015年11月19日

平成27年九州場所 12日目●千代大龍

12日目 ●御嶽海(引き落とし)千代大龍○

立ち合い、激しくぶつかった両者。しかし圧力で千代大龍が優り、御嶽海の状態を起こすとすかさず引き落とし。御嶽海は何もすることができずに倒れてしまった。御嶽海は3連敗となり7敗目。勝ち越しに後が無くなった。

千代大龍は強烈な突き押しと、そこからの引き・叩きがうまい力士だが、それを完璧にやられてしまった。こういう相撲は十両だと御嶽海がやる側だったのだが、力の違いか。それにしてもあそこまで鮮やかにやられてしまうと引き落としなのに感心してしまうな。

さあ、ついに後が無くなった。勝ち越しのためには、ここから3連勝しなければならない。相手が強いのももちろんだが、ちょっと御嶽海自身に元気が無くなってきている気がするので、最後の力を振り絞って頑張ってほしい。

明日の相手は阿夢露。これで「あむうる」と読む。なかなかのキラキラしこ名。露とあるようにロシアの出身で、現在32歳のベテラン力士。外国人力士ながら十両に上がるまでに非常に苦労し、57場所もかかった。これは外国人力士では史上2位のスロー記録。しかも新十両の場所で大けがを負い、5場所連続の全休で序二段まで落ちるという経験も味わっている。復帰後は11場所連続で勝ち越し、昨年の九州場所で悲願の新入幕を果たした。所要74場所での新入幕は外国人力士史上1位のスロー記録となる。今場所は自己最高位となる東前頭5枚目となったが、ここまで3勝9敗と、すでに負け越しが決まっている。番付はかなり上だが、今場所の調子は決して良くないので、御嶽海としては阿夢露に勝って踏みとどまりたいところだ。

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2015年11月18日

平成27年九州場所 11日目●旭秀鵬

11日目 ●御嶽海(寄り切り)旭秀鵬○

立ち合いで勝ったのは旭秀鵬。旭秀鵬は御嶽海を突き放しにいく。御嶽海は土俵際から押し返すが、この時点でまわしを取られており、押し出すことができない。ここで完全に組み止めた旭秀鵬が寄り切り。御嶽海は連敗で6敗目となり、今場所初めて黒星が先行した。

今日は立ち合いで当たった後左に動いていったが、立ち合いの時点で旭秀鵬を押し込めていなかったのであまり意味がなく、むしろこれによって相手のペースになっていってしまったような気がする。十両までだと立ち合いで優位に立てたので有効な方法だったのだが、幕内だとまだ厳しいか。押す力もまだ磨く必要がある。

これで5勝6敗。勝ち越すためには残り4日間を3勝1敗で行かなければいけなくなった。かなり厳しいことは間違いないが、可能性のある限り頑張ってほしい。明日の相手は千代大龍。千代大龍は現在27歳(先週誕生日)。御嶽海と同じく学生横綱となり、幕下15枚目格付出しでデビュー。デビュー場所では途中休場となるが、その後は実力を見せて幕下を4場所で、十両を2場所で通過。その後はたびたび休場しつつも番付を上げ、昨年の秋場所で新小結に。しかしその後も休場が多く、今年は一時十両にも落ちた。今場所は東前頭13枚目で、初日から4連敗のあと6連勝。今日は敗れて6勝5敗となっている。取り口は突き押しだが、それ以上に引きや叩きが多いことでも知られる。今年勝った決まり手で一番多いのが叩き込みである。そういうわけでおそらく組み合う形にはならないだろうが、叩きには注意したい。叩きが決まるというのはそれだけ突き押しの力が強いということでもあるし。

御嶽海にとっていいデータとしては、御嶽海は今場所、自分より番付が下の相手には強く、番付が上の相手には弱い。ここまでの相手を見てみると、

(番付順)
● 旭秀鵬  西7
● 宝富士  西8
○ 玉鷲   東9
● 蒼国来  東10
● 松鳳山  西10
● 臥牙丸  東11 

  御嶽海  西11

○ 豪風   東12
○ 高安   西12
○ 豊響   西13
○ 北太樹  東15
● 千代鳳  西15

番付が上の相手には1勝5敗、下の相手には4勝1敗となっている。明日の相手の千代大龍は東前頭13枚目で、御嶽海より番付が下。このデータ通り勝てるだろうか。
タグ:相撲 御嶽海
posted by K at 23:00 | Comment(2) | 御嶽海 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする