2019年11月25日

令和元年九州場所 千秋楽●阿炎

千秋楽 ●御嶽海(叩き込み)阿炎○

立ち合い、阿炎がもろ手突きからすぐに引く。御嶽海はそこを前に出るが、阿炎は回り込んで凌ぐと逆襲。長い腕を活かして前に出てくるが、今度は御嶽海が回り込んで凌ぐ。御嶽海は下から手を出して阿炎の突きを逸らすと攻めるが、土俵際で阿炎が叩き込み。軍配は最初御嶽海に上がったが、物言いがつき、協議の結果阿炎の足が出る前に御嶽海が落ちており、軍配差し違えで阿炎の勝ち。御嶽海は6勝9敗で今場所を終えた。

前に出る姿勢は見せたが、最後の詰めが甘かった。立ち合いから阿炎のペースだったような気がする。阿炎は立ち合いもろ手突きでそこからすぐに引いたが、それも考えられていたように見えた。その後の逆襲まで阿炎のペースで、反撃はしたがそこまで相手のペースだった分焦りもあったのかなと思う。

6勝9敗。大関取りどころか、来場所は三役から落ちることが濃厚になった。序盤に目の上を切ってしまうというアクシデントは確かにあったが、それを考慮しても今場所は内容が良くないものが多かった。アクシデントの影響がほとんどなくなった終盤も良くない相撲があった。特に立ち合いが鈍い日が多く、主導権を握れない一番が多かったのが負け越しの大きな原因だと思う。

来場所はまたやり直しになる。おそらく平幕に落ちることになるので、まずは三役に戻り、それから大関にふたたび挑む。しかし今のままではまた同じようになってしまう。さらなる稽古が必要だ。目の上を切っても勝てるような力を、土俵際まで追い込んだら確実に勝てるような力を、つけるには稽古しかない。今場所の苦い経験を活かしてくれると信じている。


昨日優勝を決めた白鵬は、今日も貴景勝に勝って14勝1敗とした。白鵬にとっては令和初、また日本国籍取得後初の優勝となった。初日から上位陣の休場が相次いだ中で、唯一横綱としての責任を果たしたと言える。貴景勝も10勝に届かなかったし、もし今場所白鵬がいなかったらと思うとぞっとする。やや乱暴な立ち合いもあったし、全盛期ほどの力はないのかもしれないが、ケガがなければまだまだ最強なのだということを改めて見せつけた。

上位の不振が目立った中で健闘したのが朝乃山。千秋楽は敗れたが新小結の場所で11勝を挙げた。今場所は確実に大関取りの起点となる場所になった。先場所は平幕だったが10勝しているので、来場所優勝でもすれば一気に大関という可能性もあるだろうが、まずは10勝を狙うことになるだろう。年間最多勝も獲得し、来年は相撲界の主役を狙う1年になる。

来場所も注目はたくさん。朝乃山もそうだが、他には関脇に落ちる高安。大関復帰のために10勝が必要になる。万全であれば高安にとっては決して高いハードルではないが、万全な状態に戻せるかどうかが最大の焦点になる。大関復帰に失敗した栃ノ心と同様、ケガが多いため、3場所で33勝という条件をもう一度満たすのは難しい。来場所までに体の調子を整えたい。また、豪栄道はかど番。このところ大関から落ちる力士が続出している(貴景勝は戻ったが)中、豪栄道まで落ちてしまうのか、踏みとどまれるのかは注目。あとは、炎鵬がもしかしたら来場所上位と対戦する圏内まで番付を上げてくる可能性があるので、そうなったら来場所は盛り上がることになるだろう。

タグ:相撲 御嶽海
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2019年11月24日

令和元年九州場所 14日目●白鵬

14日目 ●御嶽海(外掛け)白鵬○

立ち合い、白鵬は右で張って左を差し左四つに。御嶽海はもろ差しにしようとするができない。御嶽海の体が起きたところを、白鵬は右足を掛けて倒し、決まり手は外掛け。白鵬は4場所ぶり43度目の優勝を決め、逆に御嶽海は負け越しが決まった。

まったく何もできなかった。白鵬が得意なのは右四つなので左を固めていったが、白鵬はそれを読んでいたかのように張り差しから左四つとなり、そこからは何かする機会も作らせてもらえなかった。ちなみに外掛けは白鵬にとって11年ぶりらしい。

負け越しが決まり、大関取りも完全に振出しに戻ったので、残る焦点は来場所三役に残れるかどうか。まず、今日勝つのは最低条件だが、7勝としても残れない可能性もある。現時点で、来場所は高安が関脇に落ちてくるのと朝乃山の関脇昇進はほぼ確実。さらに阿炎が小結で勝ち越しを決めており、東前頭筆頭の大栄翔も勝ち越している。そして小結の遠藤が7勝7敗としているため、遠藤も勝ち越しの可能性がある。御嶽海と遠藤が敗れると非常にすっきりした形になるが、両者とも勝った場合にどうなるかがわからない。関脇で7勝して前頭に落ちた例と、東前頭筆頭で勝ち越して三役に上がれなかった例はどちらも近年ない。今場所のように4小結とかになるのだろうか。まあこれは審判部が考えることで、御嶽海はまず勝つしかない。

千秋楽の相手は阿炎。過去の対戦は4勝1敗で、先場所は突き落としで御嶽海が勝利した。3場所連続小結の阿炎は8勝6敗で勝ち越しを決めており、幕内力士では唯一、今年の全6場所勝ち越しを達成した。三役でも3場所連続勝ち越し中であり、着実に力をつけている。対戦成績では有利だが、先場所は勝ったものの危なかった。阿炎は今場所貴景勝、高安の2大関を破っており、長い腕を活かした突っ張りがはまると怖い。貴景勝戦のように一方的に突き出される可能性だってある。今場所良くない立ち合いで勝てれば突き押し合いでも勝てると思うので、立ち合いに最大の集中力で臨みたい。

過去の対戦
30夏 ○御嶽海(押し倒し)阿炎●
30名 ○御嶽海(押し出し)阿炎●
30秋 ○御嶽海(叩き込み)阿炎●
元名 ●御嶽海(上手投げ)阿炎○
元秋 ○御嶽海(突き落とし)阿炎●

タグ:御嶽海 相撲
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2019年11月23日

令和元年九州場所 13日目●貴景勝

13日目 ●御嶽海(突き出し)貴景勝○

立ち合い、御嶽海は貴景勝より下から手を出すが、貴景勝の突きを受けて後退。貴景勝はそのまま一気に突き放していき、御嶽海は反撃どころか回り込むこともできずにそのまま突き出し。先場所優勝を争った2人の対戦は貴景勝が完勝。御嶽海は7敗目で後がなくなった。

昨日が今場所イチといってもいいほど素晴らしい相撲だったのに対して、今日は今場所イチ悪かった。立ち合いまわしを取りに行ったのかもろ差しを狙ったのかわからないが、とにかく狙い通りに行けず、貴景勝の突きを食らうと、その後も何もできなかった。本当に残念な一番になってしまった。

明日の相手は横綱・白鵬。過去の対戦は3勝9敗(うち不戦勝が1つ)で、直近の対戦である名古屋場所は寄り切りで白鵬が勝利した。先場所は2日目に休場した白鵬だが、今場所は2日目に大栄翔に敗れた以外は勝ち続け、ここまで12勝1敗。43回目の優勝が目前に迫っている。対戦成績を見ても、今場所の調子を見ても白鵬が圧倒的有利だろう。ただ、過去に勝った時は1度目が白鵬の通算勝利数記録がかかっていた時、2度目が御嶽海が休場明けだった時と、いずれも御嶽海にとってはあまり有利な状況ではなく、かつわりと注目度が高い時だった。明日は白鵬の優勝が懸かった結びの一番であり、注目度も高い。自身の勝ち越しにも後がない。意地を見せてほしい。

過去の対戦 ※直近10戦
29初 ●御嶽海(寄り切り)白鵬○
29春 □御嶽海(不戦勝)白鵬■
29夏 ●御嶽海(上手投げ)白鵬○
29名 ○御嶽海(寄り切り)白鵬●
29九 ●御嶽海(寄り切り)白鵬○
30夏 ●御嶽海(上手投げ)白鵬○
30秋 ●御嶽海(寄り切り)白鵬○
31初 ○御嶽海(押し出し)白鵬●
31春 ●御嶽海(寄り切り)白鵬○
元名 ●御嶽海(寄り切り)白鵬○


前述のとおり、白鵬は1敗を維持。一方、3敗で追いかける朝乃山と輝も勝ったため今日の優勝はなかった。しかし明日白鵬が勝つか、朝乃山と輝がともに敗れると白鵬の優勝が決まる。朝乃山は竜電と、正代は妙義龍と対戦。優勝争いが千秋楽までもつれるかどうかは御嶽海にかかっている。

タグ:御嶽海 相撲
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2019年11月22日

令和元年九州場所 11日目●遠藤 12日目○朝乃山

11日目 ●御嶽海(寄り切り)遠藤○

立ち合い、御嶽海は頭から当たるともろ差しを狙うが、すぐに遠藤が巻き替えて左四つの形に。四つの形だと不利な御嶽海は下手を切って再びもろ差しになろうとするが、左上手を取った遠藤が素早く寄り、寄り切り。御嶽海は6敗目となり、今場所の2ケタ勝利の可能性が消滅した。


12日目 ○御嶽海(寄り切り)朝乃山●

立ち合い、御嶽海は突き放そうとするが、朝乃山はすぐに左上手を取る。しかし御嶽海ももろ差しとなり、一気に前へ。朝乃山は土俵際で粘るが、最後は上手を切った御嶽海が寄り切り。優勝争いをしている朝乃山を破り、御嶽海は6勝目を挙げた。


遠藤戦、朝乃山戦ともに前に出る姿勢は出ていた。遠藤戦で敗れたが朝乃山戦で勝てたのは勢い、気持ちの差だろうか。別に遠藤戦がよくなかったとは思わないが、朝乃山戦の気迫はすごかった。これが毎日できれば毎場所優勝争いできるんだろうけども。

明日の相手は貴景勝。過去の対戦は優勝決定戦を含めて8勝5敗。先場所は2度対戦し、本割では押し出しで貴景勝が、優勝決定戦では寄り切りで御嶽海が勝利した。大関昇進から2場所連続の負け越しで先場所は関脇に落ちていた貴景勝だが、12勝を挙げ、1場所で大関に復帰。優勝こそ御嶽海に譲ったが地位を取り戻した。その優勝決定戦で左胸の付近を負傷し、今場所の出場が危ぶまれたが、出場を決めてここまで8勝4敗。優勝は厳しくなったが、大関で初めての勝ち越しを決めた。御嶽海にとっては大関取りで先を越された相手、貴景勝にとっては先場所優勝をさらわれただけでなく、偶然とはいえ2度のケガのきっかけになった相撲はいずれも御嶽海戦だったということで互いに強く意識する相手なのは間違いない。御嶽海としては数少ない、組んだ方が有利になる相手だが、突き押し合戦になっても後手に回らなければ勝てる。立ち合いが重要になるだろう。14日目は間違いなく白鵬戦が組まれるので、なんとか7勝6敗の状態で白鵬戦を迎えたい。


過去の対戦 ※直近10戦
30初 ○御嶽海(引き落とし)貴景勝●
30春 ●御嶽海(押し出し)貴景勝○
30名 ○御嶽海(送り倒し)貴景勝●
30秋 ○御嶽海(突き落とし)貴景勝●
30九 ○御嶽海(叩き込み)貴景勝●
31初 ○御嶽海(寄り切り)貴景勝●
31春 ○御嶽海(寄り切り)貴景勝●
元夏 ●御嶽海(寄り切り)貴景勝○
元秋 ●御嶽海(押し出し)貴景勝○
元秋(決定戦) ○御嶽海(寄り切り)貴景勝●


優勝争いは2敗で追いかけていた朝乃山が3敗に後退。白鵬は1敗を維持したため、白鵬と追いかける力士の差が星2つとなった。残りは3日なので、明日白鵬が勝ち、3敗の朝乃山と正代がともに敗れた場合、白鵬の優勝が決まる。白鵬は阿炎と、朝乃山は琴勇輝と、正代は炎鵬と対戦する。

タグ:相撲 御嶽海
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2019年11月19日

令和元年九州場所 10日目●竜電

10日目 ●御嶽海(寄り切り)竜電○

立ち合い、頭で当たった御嶽海は左を差し、右上手を引いて一気に寄る。しかし竜電も下手を取り、上手を引いて左四つの状態になるとこの寄りを耐える。竜電は御嶽海の上手を切ると寄っていく。御嶽海はこらえようとするもこらえきれず、そのまま寄り切り。御嶽海は連勝が止まり、5勝5敗で中盤戦を終えた。

立ち合い、竜電に早い段階で下手を取られていたが、構わずに寄って勝負を決めようとする姿勢はとても良かった。ただあそこまで攻め込んだのであれば決めきってほしかった。四つは御嶽海の得意とする形ではないが、白鵬や鶴竜を始め上位は四つが得意な力士が多い。若手でもこの竜電のほか、朝乃山や遠藤も四つの力士だ。こういった相手でも、今日みたいな状態まで行った時には四つ相撲でも勝てるくらいの力はつけておきたい。

中盤戦が終わって5勝5敗。10勝のためにはもう一番も負けられなくなった。残り5日は白鵬、貴景勝、阿炎、遠藤、朝乃山と全員三役以上。10勝はもちろん、勝ち越しだって簡単ではない。ただ、序盤戦が終わった5日目時点と比べると内容は格段に良くなっている。まずは勝ち越しに向けて、一日一日を集中して取っていきたい。

明日の相手は遠藤。過去の対戦は6勝4敗で、先場所は千秋楽に対戦し、寄り切りで勝利した。遠藤は先場所、2度目の小結の場所で8勝7敗と初めて勝ち越した。枠があかなかったため番付は据え置きで、今場所はここまで4勝6敗。まだ白鵬戦が残っており、勝ち越しのためには明日は負けられないところだろう。しかしこちらも当然負けられない。御嶽海としては今日の竜電戦のように四つに組んでしまうとやはり厳しい。突き放すかもろ差しになりたい。

過去の対戦
28初 ○御嶽海(押し倒し)遠藤●
28夏 ●御嶽海(寄り切り)遠藤○
28秋 ●御嶽海(寄り切り)遠藤○
29夏 ○御嶽海(引き落とし)遠藤●
30春 ●御嶽海(叩き込み)遠藤○
30夏 ○御嶽海(上手出し投げ)遠藤●
31春 ○御嶽海(押し出し)遠藤●
元夏 ●御嶽海(寄り切り)遠藤○
元名 ○御嶽海(押し出し)遠藤●
元秋 ○御嶽海(寄り切り)遠藤●


中盤戦が終わって、優勝争いは依然白鵬が1敗でトップ。輝が敗れたため、2敗は朝乃山1人となった。3敗で輝のほか、貴景勝、正代、千代丸の4人が追う。白鵬の状態を見るに優勝の可能性があるのはここまでだろう。このうち幕内上位にいるのは白鵬、朝乃山、貴景勝だが、朝乃山はすでに2人との直接対決を終えており、三役以上との対戦も残りは御嶽海のみ。一方で白鵬は4人、貴景勝は3人、三役以上との対戦を残している(直接対決を含む)。3人全員とこれから対戦する御嶽海が、優勝争いの大きなカギを握っている。

タグ:相撲 御嶽海
posted by K at 23:28 | Comment(0) | 御嶽海 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする