2016年11月27日

平成28年九州場所 千秋楽○千代の国

千秋楽 ○御嶽海(寄り切り)千代の国●

立ち合いは互角。御嶽海は前傾姿勢を崩さずに中に入る得意の形に。千代の国は投げに来るが、御嶽海はまわしを取って万全の体勢に。最後は押しながらの寄り切りで、御嶽海が今場所最後、そして今年最後の一番を勝利で締めくくった。

上位総当たりの場所ということでなかなか自分の相撲が取れない日も多かった今場所の御嶽海だったが、最後の最後に自分らしい相撲が取れたんじゃないだろうか。中に入って主導権を握る形はこの1年でしっかりものにできたように思う。ただの勝利ではなく良い内容での勝利となったことで本人的にも気持ちよく締めくくれたはず。

新三役の場所は6勝9敗となった。上位初挑戦だった名古屋場所が5勝10敗だったので、そこから1勝上乗せした。内容も悪くなく、現在の実力はしっかり発揮できた場所だったと思う。横綱・大関との対戦は名古屋場所に続いて1勝6敗となったが、ということは関脇以下の力士との対戦が4勝4敗から5勝3敗になったということになるので、関脇以下の幕内上位陣とは対等以上に渡り合える力がついてきたということだろう。碧山、隠岐の海といった実力者にも初勝利を挙げることができたし。

一方、横綱・大関との対戦ではまだまだ実力差を感じた。とくに3横綱はとにかく速かった。日馬富士戦は善戦したけれどそれでも相手を慌てさせるところまでは行かなかった。御嶽海がここからさらに上に行くには、速さやパワーといった基礎の力を上げることが必要かなと思う。あとは立ち合い。立ち合いはまだ改良できるはず。

今場所を6勝9敗で終えたことで、来場所も上位総当たりの位置に残る可能性が出てきた。勝ち越しを優先するのか、上位で取ったことを優先するのかによって変わってきそうではあるが、単純計算で行くと東2枚目前後くらいになりそう。そうなると来場所も同じような相手と対戦することになりそうだが、さらに成長した姿を見せたい。

今場所を振り返ると、優勝は鶴竜だった。上位では唯一前半戦を無敗で終え、初日から10連勝。11日目に稀勢の里に敗れたが、そこで崩れることなく残りもすべて勝って、昨年秋場所以来の優勝を決めた。終始安定していたと思う。これによって今年は琴奨菊(初場所)、白鵬(春場所、夏場所)、日馬富士(名古屋場所)、豪栄道(秋場所)、鶴竜(九州場所)と5人の優勝者が出た。1年に5人の優勝者が出たのは平成12年以来16年ぶり(今世紀初)で、上位の実力が拮抗してきたということだろう。

琴奨菊が日本出身力士としては10年ぶりの優勝を果たし、豪栄道は日本人として20年ぶりの全勝優勝を果たすなど歴史も動いた1年だったが、では今年は誰の1年だったかといえば、自分は稀勢の里の1年だったと思う。今年も優勝することはできず、ついに現大関陣では唯一優勝経験のない力士となってしまったが、初場所以外の5場所で2ケタ勝利を達成し、トータル69勝で初の年間最多勝を達成した。ちなみに年間最多勝力士でその1年に優勝できなかった力士は史上初である。春場所、夏場所では連続で13勝を挙げ、名古屋場所も12勝。約半年、綱取りの重圧と戦い、そしてまたしても叶えることはできなかった。来年こそは賜杯を抱いてほしい。

これで今年の大相撲は終わりとなった。これまでは毎場所、白鵬が優勝候補筆頭だったが、この数場所を考えるとそろそろその構図は崩れてくるかもしれない。新横綱が誕生する可能性も十分にあると思う。来年の相撲も非常に楽しみだ。

タグ:御嶽海 相撲
posted by K at 23:50 | Comment(0) | 御嶽海 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: