2017年12月22日

NGT48「世界はどこまで青空なのか?」レビュー 楽曲&MV編

12月6日に発売されたNGT48の2ndシングル「世界はどこまで青空なのか?」のレビュー。今回も楽曲&MV編と個人映像編の2つに分けてレビューする。今回は楽曲&MV編。

<全タイプ収録>「世界はどこまで青空なのか?」作曲:斉門 編曲:板垣祐介
歌唱メンバー(18名):荻野由佳、小熊倫実、柏木由紀、加藤美南、北原里英、佐藤杏樹、菅原りこ、高倉萌香、太野彩香、中井りか、西潟茉莉奈、長谷川玲奈、本間日陽、村雲颯香、山口真帆、山田野絵、角ゆりあ、宮島亜弥



今回の表題曲。日本テレビ系列で放送されている『スッキリ』の12月のエンディングテーマになっている。選抜メンバーは18人で、角ゆりあ、宮島亜弥が初選抜。センターは荻野由佳。

「青春時計」に続き今作もイントロなしでいきなり歌から始まるが、前作との共通点はそれくらいしかないというほど全く違う、ロックな曲になっている。48グループにもロックテイストな曲はいっぱいあるけど、表題曲でこれだけアイドルらしさの少ないロックナンバーは珍しいと思う。これがとっても良かった。

歌詞はメッセージ性のある(と、おかっぱがプロモーションで毎回言っていた)歌詞。「青春時計」は恋愛ソングだったので歌詞も方向性が違う。今回、最終的には「争うことのない世界へ 青空を僕は祈ろう」とかなり大きなところまで行っているが、わりと日常のこととか小さなことを歌詞にすることが多い秋元康にしては珍しいというか、秋元康っぽくない歌詞だなと思った。

今回、曲とともに大きな話題になったのがMV。映画『溺れるナイフ』などで知られる映画監督、山戸結希監督による12分の大作となっている。おぎゆか1人がかなり目立っている展開や最後のシーンなどに賛否両論があるが、山戸監督らしさが出ているMVだと思う。最後のシーンについてはおぎゆかのインタビューなどを見ればある程度理解できると思うので読んでみてほしい。

このインタビューなどが良いと思う。
http://realsound.jp/2017/12/post-134721.html

ちなみにこのMVではメンバー1人1人にちゃんと設定もついているらしい。わかりやすいのは学年で、スカーフの色でわかる。おぎゆかやひなたんの赤が真ん中(2年生?)、きたりえたちの青が先輩、おかっぱたちの緑が後輩で、全メンバーの学年はこんな感じになる。

青 北原、柏木、西潟、山口、宮島
赤 荻野、本間、中井、佐藤、山田、長谷川、村雲、加藤、太野
緑 高倉、小熊、角、菅原

実年齢だと下から2番目のはずのあんじゅが赤だったり、20歳組の中であやにゃんだけ青だったり、よくわかってるなと思う。


<全タイプ収録>「僕の涙は流れない」作曲:aokado 編曲:Mitsu.J
歌唱メンバー(13名、SNS選抜名義):荻野由佳、小熊倫実、加藤美南、菅原りこ、中井りか、西潟茉莉奈、長谷川玲奈、本間日陽、山口真帆、中村歩加、奈良未遥、西村菜那子、宮島亜弥

MVなし

全タイプで2曲目に収録されている共通カップリング。SNSをうまく活用して個性を発揮しているメンバー、「SNS選抜」による楽曲となっている。どういう基準で選んだのか最初はいまいちわからなかったのだが、どうやら今年の総選挙期間にやっていたSHOWROOMイベントで80位以内に入ったメンバーのうち、きたりえ以外のメンバーらしい。センターはそのイベントで最上位だった中井りか。

シリアスなダンスナンバー。MVがないので劇場でのお披露目までダンスなどはわからなかったのだが、かなりセクシーで、つぐみんが参加してもいいのだろうかと思うようなものだった。まあ、歌詞に出てくる人たちが割と年齢高めだと思うのでそういうダンスになったんだと思う。歌詞は失恋ソング。「暗闇求む」に続き、2作連続で失恋ソングが入るとは。でもなんとなくこっちの方が大人なのかなというような気がする。

作曲のaokadoは青葉紘季さん、角野寿和さんによるユニットで、このユニットでAKB「365日の紙飛行機」やNMB「僕はいない」などの作曲をしている。編曲のMitsu.Jさんは「暗闇求む」でYADAKOさんと共作曲を担当している。でもこの人の作品で一番有名なのはたぶん三代目J Soul Brothersの「Unfair World」(レコード大賞受賞曲)だと思う。


<Type-A収録>「大人になる前に」作曲・編曲:丸谷マナブ
歌唱メンバー(11名、リアル学生選抜名義):小熊倫実、佐藤杏樹、菅原りこ、高倉萌香、長谷川玲奈、本間日陽、山田野絵、角ゆりあ、日下部愛菜、清司麗菜、橋真生



Type-Aの3曲目に収録。高校生以下のメンバー全員による、「リアル学生選抜」の楽曲。センターは最年少にして唯一の中学生、小熊倫実。

ピアノの伴奏と斉唱から始まるところに学校っぽさを感じる。全体的にはかわいらしい雰囲気になっていて、つぐみんのイメージに合っていると思う。一方で歌詞はつぐみんのイメージとは違う、割と思春期全開な感じになっている。イメージ的にはあんじゅっぽい。学校では歌えないだろうな。

MVはドラマ仕立てになっていて、ものすごくざっくりいうとつぐみんが超能力者になる夢を見たと思ってたら…という話。つぐみんの出番が特別多いわけでもないが、とにかくつぐみんがかわいく撮れている。ダンスではつぐみんが自己紹介でやっている「つぐつぐポーズ」が取り入れられているのが特徴だが、個人的にはサビの頭のしゃがんでから徐々に立ち上がるあのダンスがとっても好き。今作の6曲の中で、音源初解禁から現在までで印象がもっとも良くなった曲だった(最初も別に悪いとは思わなかったが、MVやダンスの出来が良かった)。



<Type-B収録>「抱いてやっちゃ桜木町」作曲:豊田健甫 編曲:若田部誠
歌唱メンバー(1名、中井りかとロス・インディオス名義):中井りか



Type-Bの3曲目に収録。「中井りかとロス・インディオス」の楽曲であり、その名の通り中井りかと、50年以上にわたって活動している音楽グループ、ロス・インディオスのコラボ楽曲となっている。なので歌唱メンバー1名と書いたがこれはNGTメンバーの数であり、実際はロス・インディオスも参加している。センターはもちろん中井りか。

2ndシングルの情報が解禁された際、この曲だけ曲名など詳細が一切伏せられていたので、どんな曲かと思っていたらまさかのムード歌謡。歌詞はりかちゃんが富山出身だというのを活かして、富山の方言や地名が使われている。そもそも「だいてやっちゃ」も「だしてあげる(おごってあげる)」の方言で、わざと「だいてやっちゃ」と言って誘ってみるという曲である。これこそ秋元康の歌詞だと思う。

MVは、富山から上京したりかちゃんがロス・インディオスの女性ボーカルオーディションに参加し勝ち抜く、というもの。1番がオーディションで、2番はすでに勝ち取ってからの映像になっており、You Tubeに上がっているのは2番からである。りかちゃんはそもそも声も見た目もかわいい系なのでムード歌謡とは相性良くない気がするのだが、今回はよく頑張っている。


<Type-C収録>「ナニカガイル」作曲:バグベア 編曲:立山秋航
歌唱メンバー(25名):荻野由佳、小熊倫実、柏木由紀、加藤美南、北原里英、佐藤杏樹、菅原りこ、高倉萌香、太野彩香、中井りか、西潟茉莉奈、長谷川玲奈、本間日陽、村雲颯香、山口真帆、山田野絵、大滝友梨亜、角ゆりあ、日下部愛菜、清司麗菜、橋真生、中村歩加、奈良未遥、西村菜那子、宮島亜弥



Type-Cの3曲目に収録。発売前に卒業した大滝友梨亜も含めた25人全員での楽曲。センターは本間日陽。

「ナニカガイル」なんてカタカナで書くもんだから怖い歌なのかと思ったら、初恋の歌だった。ドキドキが止まらない、今までの自分と違う何かがいる、恋はエイリアンなのか?…っていう。「恋はエイリアンなのか?」ってすごい発想力だと思う。これぞ秋元康(2回目)。曲も上品さがありながらドキドキの弾む感じが出ていて良い。この曲の作曲はバグベアさんだけど、「サイレントマジョリティー」や「不協和音」と同じ人だと思えないほど方向性が違って驚く。ちなみにサビの前に笑い声が入るが、これはひなたんらしい。

MVはメンバー全員の自己紹介型MVとなっていて、全員に名前とニックネーム、質問とその答えが出るシーンが存在する。このMVを10回くらい見ればきっと全員の顔と名前が一致するだろう。NGTに興味を持ったらまず見てほしいMVだ。

最後に、この曲を聴くときはヘッドホンかイヤホンをおすすめする。最初と最後でひなたんが「何かがいるよ」とささやくので、ヘッドホンをつけるとひなたんが耳元で囁くことになるからだ。ヒナタガイル状態。



<CD盤収録>「ぎこちない通学電車」作曲:梅口敦史 編曲:立山秋航
歌唱メンバー(9名、ふるさとチーム名義):荻野由佳、柏木由紀、加藤美南、北原里英、太野彩香、村雲颯香、中村歩加、奈良未遥、西村菜那子

MVなし

CD盤の3曲目に収録。「ふるさとチーム」による楽曲で、新潟の他各地方出身者から構成されている。ちなみに各メンバーの出身地は以下の通り。
荻野由佳(埼玉)、柏木由紀(鹿児島)、加藤美南(新潟)、北原里英(愛知)、太野彩香(兵庫)、村雲颯香(秋田)、中村歩加(新潟)、奈良未遥(青森)、西村菜那子(長野)
センターは新潟出身の加藤美南と中村歩加。Wセンターとなる。

「青春時計」が好きだったけど、「世界はどこまで青空なのか?」は曲調が違いすぎてちょっと…と思った人にはぜひこの曲を聴いてほしい。雰囲気がいちばん「青春時計」に似ている。のどかで平和で、どこか懐かしい。歌詞も、名も知らぬ「君」をそっと遠くから好きでいるって舞台が電車になっただけでほぼ一緒じゃないかっていう。とっさに声をかけた分こっちの方がちょっと進んでるか。

「僕の涙は流れない」と同様この曲もMVがないので、お披露目公演までダンスなどはわからなかったが、ダンスは結構凝っている。「ぎこちない」のところで手と足が一緒に出るとか、立ち位置が日本地図の自分の出身地だったりとか。かわいい振り付けだと思う。

作曲の梅口敦史さんは過去にNMB「命のへそ」「僕は愛されてはいない」の作曲を担当。編曲の立山秋航さんは「暗闇求む」「ナニカガイル」そしてこれと早くもNGTで3曲編曲を担当している。



ということで6曲を見てきた。今回の個人的トップ3はこんな感じ。

1位:世界はどこまで青空なのか?
2位:ぎこちない通学電車
3位:ナニカガイル

今作は前作以上に好きな曲が多かった。「世界はどこまで青空なのか?」も、「青春時計」より好きかな。でも、NGTにどういう路線で行ってほしいかと言ったら「青春時計」の方。今回で言うなら「ぎこちない通学電車」や「ナニカガイル」や「大人になる前に」の方で行ってほしい。NGTはやっぱり温かいとかふんわりとか、そっちの方が合ってるんじゃないかなと感じた。

次回は個人映像編。

世界はどこまで青空なのか?(Type-A)(DVD付) - NGT48
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世界はどこまで青空なのか?(Type-B)(DVD付) - NGT48
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世界はどこまで青空なのか?(Type-C)(DVD付) - NGT48
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世界はどこまで青空なのか?(通常盤) - NGT48
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posted by K at 23:56 | Comment(0) | NGT48 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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