2018年03月26日

平成30年春場所 千秋楽○豪栄道

千秋楽 ○御嶽海(浴びせ倒し)豪栄道●

立ち合い、すぐに右四つの形になると、豪栄道が上手投げを打つ。しかし、これが御嶽海を呼び込む形になり、御嶽海がもろ差しになる。豪栄道は動いて状況を変えようとするが、バランスを崩して背中から落ち、決まり手は浴びせ倒し。御嶽海は7勝8敗でこの場所を終えた。

立ち合いは先手を取られ、四つの形になってしまったが、そこからの投げをうまくこらえて逆に攻めていけたのが良かった。読めていたのかなとも思う。攻めに転じてからは豪栄道に立て直す間を与えず、速かった。場所の最後にいい勝ち方ができたと思う。

今場所は7勝8敗。一昨年九州場所以来、8場所ぶりの負け越しということになった。7日目までは5勝2敗と良いペースだったが、8日目からの5連敗が大きく響いた。最後の3日は負けた高安戦も含めて良い内容だっただけに、よけい中盤が悔やまれる。連敗していたころは足を痛そうにしている素振りもあったので、その影響もあるのかなと思うが、続けてきた勝ち越しが途切れてしまったのは残念だ。ただ、負け越したことですべてを失うわけではない。むしろ得るものもあると思うので、負け越した原因や対策をしっかり考えて、今度こそ三役での10勝を目指してほしい。

しばらく東関脇だったので最近はあまり考えていなかったが、久々に気になるのが来場所の番付。関脇の7勝8敗は、通常であれば小結にとどまれる成績ではあるのだが、今回は西前頭筆頭で9勝した玉鷲、あるいは東前頭6枚目で12勝した魁聖との比較となり、単純計算だと勝ち越した2人の方が強い。また今場所は割崩しによって横綱・鶴竜と対戦していない。これも考慮されると、もしかしたら平幕に落ちる可能性もある。可能性的には五分五分といった感じで、番付が発表されるまでわからない。

小結に残るにせよ平幕に落ちるにせよ、来場所も厳しい戦いが予想される。来場所三役が確実の栃ノ心、逸ノ城、遠藤にはいずれも対戦成績で負け越し。玉鷲には勝ち越しているが、今場所対戦がなかった魁聖には実は3度対戦してまだ勝ったことが無い。これで白鵬と稀勢の里が帰ってくると、上位には御嶽海が得意にする相手がほとんどいなくなってしまう。しかし、この状況で勝ち越せればまた自信にもなる。とにかく夏場所までの間に、まずは体を万全にして、良い状態で臨んでほしいと思う。


昨日優勝を決めた鶴竜は、今日は高安に取り直しの末敗れたものの、13勝2敗と復活を果たした。4場所連続休場からの復帰となった先場所は終盤の失速で11勝となったが、今場所は1つ負けてもそこから立て直した。他の2横綱が不在の中、1人横綱としての責任をしっかり果たしたと思う。白鵬や稀勢の里の状態次第では、来場所も優勝候補筆頭となるのではないかと思う。

来場所の注目は、まずは休場した2横綱が復活できるかどうかだろう。特に稀勢の里は、出て負けが込んだらもちろんのこと、休んでも厳しい立場になるだろう。夏場所まであと2ヶ月もない中で、果たして復活できるか。2場所連続で12勝を挙げた高安は、もし来場所優勝するようならば綱とりという声も出てくるだろう。13勝くらいだと厳しいと思うが、14勝、あるいは全勝優勝ということになれば来場所後にも、という可能性もある。そしてそれができるだけの力はある。序盤の取りこぼしを防げるか。栃ノ心は優勝した先場所が平幕ではあるものの14勝、そして関脇の今場所が10勝ということで、来場所の成績次第では大関昇進となる。目安の33勝にはあと9勝だが、1場所目が平幕というのを考えると最低10勝は欲しいのではないだろうか。あとは、今場所およそ3年ぶりに三役で勝ち越した逸ノ城や、来場所悲願の新三役となりそうな遠藤にも注目したい。
タグ:御嶽海 相撲
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2018年03月25日

平成30年春場所 14日目●高安

14日目 ●御嶽海(突き落とし)高安○

立ち合い、高安はかち上げに来る。御嶽海は高安の突きをうまくいなして横から押し、一瞬高安の後ろにつく。しかし高安は素早く一回転して残す。御嶽海は次に右を差して寄るが、高安はこれも残して押し返す。なおも御嶽海が攻めようとしたが、土俵際で高安が突き落とし。御嶽海は一昨年九州場所以来となる負け越しが決まった。

今日は完全に御嶽海のペースだった。立ち合いこそかち上げで体が起きたが、そこからの攻めをうまくかわすとそこからはずっと御嶽海が攻め続けていた。最後も詰めが甘かったわけではないと思う。しかし、ベストを尽くして、あれだけ攻めても押しきれない、勝てないということは、それだけ高安との間に力の差があるのだということを認めなければいけないだろう。良い相撲をするだけではなく、さらに地力をつけなければいけない。

これで連続勝ち越しが7場所で途絶えることになった。来場所は関脇から落ちることになる。しかし、明日の相撲も重要な意味を持つ。7勝と8勝は大きく違うが、6勝と7勝もまた大きく違う。7勝であれば、他の力士の成績次第では来場所小結に残れる可能性が出てくるからだ。勝っても平幕に落ちる可能性もあるが、いずれにせよ勝って場所を締めたい。

千秋楽の相手は大関・豪栄道。過去の対戦は2勝6敗で、先場所は豪栄道が寄り切りで勝利した。豪栄道は地元優勝が期待されていたが、序盤に2敗するなどで差を付けられた。ここまでは9勝5敗。高安戦は今日のように負けても内容は良いというのもあるが、豪栄道戦は負けるときは完敗が多いイメージがある。相性が良くないのかなと思う。立ち合いで先手を取られることが多いので、まず立ち合いをどうにかしたい。昨日、今日と内容は良いし体も動いていると思うので、明日もそのような攻めを見せてほしい。

過去の対戦
28名 ●御嶽海(上手出し投げ)豪栄道○
28九 ●御嶽海(寄り切り)豪栄道○
29初 ○御嶽海(寄り切り)豪栄道●
29夏 ●御嶽海(下手投げ)豪栄道○
29名 ●御嶽海(押し出し)豪栄道○
29秋 ●御嶽海(寄り切り)豪栄道○
29九 ○御嶽海(叩き込み)豪栄道●
30初 ●御嶽海(寄り切り)豪栄道○


今日の結びで鶴竜が豪栄道を下し、実に8場所ぶりとなる優勝を決めた。今日は内容は決していいものではなかったけど、一人横綱としての責任を見事に果たしたと思う。優勝が決まったので明日の見どころが少なくなってしまったが、個人的な見どころは栃ノ心と逸ノ城の一番。勝った方が10勝目となり、大関取りの1場所目としてカウントされることになりそう。御嶽海が落ちて来場所はこの2人が関脇となるのがほぼ間違いない中で、どっちが大関に向けて先行するのか注目だ。

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2018年03月23日

平成30年春場所 13日目○北勝富士

13日目 ○御嶽海(叩き込み)北勝富士●

立ち合い、北勝富士がすぐに右前まわしを取り押し込むが、今度は御嶽海が右を差して逆襲。一気に土俵際まで寄る。そこからいなすが、北勝富士は前まわしを持ったままこれを凌ぐ。御嶽海はなおも押し込むが、北勝富士が腕を手繰って横から攻め、逆に御嶽海が土俵際となる。勝負を付けに来た北勝富士に対し、御嶽海は回り込みながらの叩き込み。これが決まり、御嶽海は連敗を5で止めた。

今日はよく体が動いていた。攻めるときも力強さが見えたし、相手に攻められているときも対応が速かった。最後は危ないシーンもあったが、とにかく今日は勝ったというのが一番だ。

明日の相手は大関・高安。割崩しで鶴竜とは対戦が無くなったが、残り2日は順当に両大関と当たることになりそうだ。高安とは過去3勝8敗で、このところ高安の5連勝中。先場所は上手投げで高安が勝利した。高安は今場所ここまで10勝3敗。まだ辛うじて優勝の可能性を残しており、当然明日も全力で勝ちに来るだろう。高安にはこの1年勝てていないが、内容的には完敗というのは少ない。攻め込む場面もあるが、そこで高安を押し切れないことが多い。勝つために、ここぞというところでもう一段階上の力を出す必要があるだろう。まずは立ち合いのかち上げをしっかりしのいで、そこからなんとかこっちのペースにしたい。

過去の対戦
27九 ○御嶽海(押し出し)高安●
28初 ●御嶽海(寄り切り)高安○
28夏 ●御嶽海(突き落とし)高安○
28秋 ○御嶽海(押し倒し)高安●
28九 ●御嶽海(首投げ)高安○
29初 ○御嶽海(寄り切り)高安●
29春 ●御嶽海(寄り切り)高安○
29夏 ●御嶽海(首投げ)高安○
29名 ●御嶽海(突き出し)高安○
29九 ●御嶽海(叩き込み)高安○
30初 ●御嶽海(上手投げ)高安○


優勝争いは、1敗の鶴竜と2敗の魁聖の直接対決で鶴竜が勝利。高安と豪栄道、3敗同士の両大関による対戦は高安が勝利。1敗が鶴竜、2敗はおらず、3敗で高安、魁聖、勢という構図に変わった。優勝の可能性があるのはもうこの4人だけであり、そして明日、鶴竜が勝利するか、3敗勢が全員敗れると、鶴竜の優勝が決まる。明日の相手は、鶴竜が豪栄道、高安が御嶽海、魁聖が大翔丸、勢が石浦。明日決まるか、それとも千秋楽までもつれ込むか。

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2018年03月22日

平成30年春場所 12日目●正代

12日目 ●御嶽海(下手投げ)正代○

立ち合い、互いに左を差し、御嶽海が右上手を取る。しかし正代が右も差してもろ差しの形になると正代が有利な体勢に。御嶽海は上手投げで形勢を変えようとするが、正代はこれをこらえる。正代が再びもろ差しを狙い、御嶽海がそれを防ごうとしていたところで、正代が足も使いながらの左下手投げ。これが見事に決まり、正代の勝ち。御嶽海は5連敗で、崖っぷちの7敗目となった。

ちょっと力が出ていない。今日、立ち合いで踏み込んだのは御嶽海の方だったが、逆に押し込まれて後退し、そこから正代のペースになってしまった。テーピングなどはしていないけど、足の痛みがあるのかもしれない。あとはこの連敗の間、すぐに組まれてしまう。これはもしかしたら相手に対策をしっかり練られている可能性もある。

明日の相手だが、北勝富士との対戦が組まれた。本来ならば、明日は鶴竜戦になるはずだったが、優勝争いに残る魁聖が大関以上と当たらずに優勝する可能性があることや、御嶽海の調子、あとは御嶽海が残り全部勝っても10勝に届かないことなどが総合的に考慮され、明日は鶴竜-魁聖戦が組まれた。まだ勝ち越しの可能性がある御嶽海にとってはラッキーともいえる。北勝富士とは過去3勝2敗で、先場所は押し出しで御嶽海が勝利している。北勝富士は先場所東筆頭まで番付を上げたが、4勝11敗と大きく負け越し、今場所は西6枚目。今場所も中日まで2勝6敗と不調だったが、そこから4連勝し6勝6敗。勝ち越しの可能性を残している。北勝富士相手には小細工することなく向かっていってほしい。あと3日全力で。

過去の対戦
29初 ○御嶽海(押し出し)北勝富士●
29名 ○御嶽海(押し出し)北勝富士●
29秋 ●御嶽海(寄り切り)北勝富士○
29九 ●御嶽海(押し出し)北勝富士○
30初 ○御嶽海(押し出し)北勝富士●


優勝争いは、全勝の鶴竜、1敗の魁聖、2敗の高安が全員敗れるというまさかの展開。この結果、1敗で鶴竜、2敗で魁聖、3敗で高安、豪栄道、大翔丸、勢という構図に変わった。全員負けたので差が変わらず、鶴竜が有利なのは変わらないが、1つ負けたことで鶴竜の心境がどうなるか。明日は鶴竜と魁聖が直接対決、そして高安と豪栄道も直接対決。明日鶴竜が勝てばそのまま行きそうな気がするが、もし魁聖が勝つようなことがあると、大関同士の対戦で勝った方にもかなりチャンスが出てくる。鶴竜と魁聖の対戦は過去鶴竜の11戦全勝と鶴竜が圧倒しているが、どうなるだろうか。

タグ:御嶽海 相撲
posted by K at 23:58 | Comment(0) | 御嶽海 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月21日

平成30年春場所 11日目●千代丸

11日目 ●御嶽海(寄り切り)千代丸○

立ち合いは御嶽海が先手を取り、押し込んでいく。しかしその途中で千代丸が左上手を取り、右四つの形になる。そこからしばらくは土俵中央で両社とも動かなかったが、最後は千代丸がしっかりまわしを引いて、大きな腹を活かして寄り切り。御嶽海はこれで4連敗となり、黒星が先行した。

立ち合いは良かった。下からの突き押しで重い千代丸を押し込んだのだが、いつの間にか相手有利な四つの形になってしまった。そこまでの流れは悪くないように見えたんだけど、何がいけないんだろうなあ。身体のキレみたいなことなんだろうか。ただ、昨日心配した足の様子は、今日はそんなに悪くなさそうだったのでそこは安心した。

明日の相手は正代。過去の対戦は5勝6敗(幕内では5勝4敗)で、先場所は正代が押し出しで勝利した。正代は今場所西4枚目で、ここまで5勝6敗。最近は御嶽海の方がよく勝っているが、今の調子を考えると勝つのも簡単ではない。勝ち越しのためにはここで良い内容で勝って、横綱・大関との戦いに臨みたいところだ。

過去の対戦
27夏 ●御嶽海(下手投げ)正代○ ※幕下
27秋 ●御嶽海(寄り倒し)正代○ ※十両
28初 ●御嶽海(寄り切り)正代○
28春 ○御嶽海(寄り切り)正代●
28名 ●御嶽海(寄り切り)正代○
29初 ○御嶽海(寄り倒し)正代●
29春 ○御嶽海(寄り切り)正代●
29夏 ●御嶽海(寄り切り)正代○
29名 ○御嶽海(下手出し投げ)正代●
29秋 ○御嶽海(叩き込み)正代●
30初 ●御嶽海(押し出し)正代○


優勝争いでは、全勝の鶴竜と2敗の逸ノ城が直接対決し、鶴竜が勝利。全勝を守り、11連勝とした。1敗の魁聖は不戦勝で1敗をキープ。2敗の高安は3敗の栃ノ心を破り2敗を守った。まだ、辛うじて3敗にも可能性は残っていると思うが、鶴竜が今日勝ったことでかなり厳しくなった。事実上は3人の争いではないかと思う。今後は普通に組むなら、鶴竜は栃ノ心、御嶽海、豪栄道、高安の順で、高安は千代丸、豪栄道、御嶽海、鶴竜の順で当たることになるが、これだと魁聖が2人と直接当たらずに優勝する可能性もあるので、ひょっとしたら御嶽海のところで割を崩す可能性もあるのではないかと思う。どういう割を組むかも注目。

タグ:御嶽海 相撲
posted by K at 23:53 | Comment(0) | 御嶽海 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする