2018年01月29日

平成30年初場所 千秋楽●高安

千秋楽 ●御嶽海(上手投げ)高安○

立ち合い、高安の強烈な当たりで御嶽海は体を起こされるが、突き押しの隙をついて左を差して寄っていく。土俵際まで寄っていったが、重い高安を寄り切ることができない。ここで高安も左を差し、さらに右上手も取ると、最後は上手投げ。高安は12勝3敗、御嶽海は8勝7敗で初場所を終えた。

立ち合いは当たり負けたが、そこから左を差して寄っていくなど途中までは悪くなかった。ただ、そこから勝利に持っていくだけの力がなかった。高安とは1年前までは3勝3敗だったのだが、この1年で5連敗。一気に差を付けられた。追いつけるように頑張ってほしい。

今場所は8勝7敗。7日目までで7勝だったが、そこから1勝7敗と大失速し、またも10勝に届かなかった。御嶽海はどちらかというと後半戦の方が強いイメージがあるので、7連勝の時は悪くても10勝、うまくいけば12、13勝くらいまで伸ばせるのではと思っていたので、ちょっとショックだ。ターニングポイントは10日目の荒鷲戦かな。逸ノ城、栃ノ心に連敗したが、その2日は力負けでしょうがないという感じだった。しかし荒鷲戦は立ち合いで勝ち、御嶽海のペースにできる一番だったが、とったりで敗れた。あの一番で歯車が大きく狂ったように思う。その後の正代、隠岐の海戦は連勝中に見られなかった消極的な姿勢で自滅したという印象が強い。その後の鶴竜戦では素晴らしい相撲ができていたように、横綱をも圧倒できる力はすでに持っているので、あとはそれをいかなる状況でも発揮できるようにすること。もしくは、さらに実力を伸ばして、悪い時でも相手に勝てるくらいの力をつけること。それができれば10勝、さらには大関にもいつか手が届くだろう。どちらにしてもまだまだ稽古が必要だ。今場所の前は稽古の仕方を少し変えたようで、より実戦的なものを重視したらしい。その結果はすぐには出ないかもしれないが、続けてほしいと思う。同じ一門には栃ノ心がいる春日野部屋もあるし。一応言っておくと7場所連続勝ち越しは大したものだ。今場所始まる前にライバルとして挙げた貴景勝、阿武咲、北勝富士は今場所全員負け越してしまったし(阿武咲は途中休場)、上位で勝ち越し続ける実力は確かなものがある。でもそろそろもう一段上を見たい。

昨日優勝を決めた栃ノ心は今日も遠藤に勝利し、14勝1敗。三賞も殊勲賞と技能賞を受賞した。来場所は関脇復帰が濃厚で、成績によっては栃ノ心も大関候補に名乗りを上げることになるだろう。今場所は本当に強かった。栃ノ心に次ぐ成績を収めたのは高安で、12勝。大関昇進後は1度も10勝を挙げられていなかったが、久々に終盤まで優勝争いに残る活躍を見せた。この成績を続けていけば、いずれは綱とりの話も出てくるかもしれない。10連勝から4連敗とまさかの失速となった鶴竜は結びの一番で豪栄道に勝利し、11勝4敗で復帰の場所を終えた。まあ鶴竜は休場する以前から10勝、11勝という成績が多かったのでこれでも復活したと言えるだろうけど、平幕優勝を許してしまったという意味では責任はやっぱりある(直接対決では勝ったけど)。また優勝して、今度こそ完全復活というのを見せてほしい。

来場所は、もう全くわからない。すべての力士に優勝の可能性があると言っていいだろう。でも今場所の相撲を見たら、そろそろ高安には期待したいところではある。もちろん御嶽海も期待している。あとは大きな注目になりそうなのは稀勢の里。もし出場するならば、おそらく進退をかけることになる(本人はそう言っている)。とにかく、中途半端な状態で出場することだけはやめてほしい。出るならば優勝する自信がある状態にするか、これ以上休んでも良くならないと思った時にしてほしい。もう一度、強い稀勢の里が見られることを願って復活を待ちたいと思う。

タグ:御嶽海 相撲
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2018年01月27日

平成30年初場所 14日目●豪栄道

14日目 ●御嶽海(寄り切り)豪栄道○

立ち合い、より低く当たった豪栄道が御嶽海の体を起こすと、そのまま一気に前へ。左を差し、御嶽海には差させずにそのまま寄り切り。豪栄道が速攻を決めて勝ち越し、御嶽海は今場所も10勝に届かないことが確実になった。

立ち合いで完全に負けてしまった。豪栄道の方が低く当たり、御嶽海は体が起きてしまった。さらにその後の攻めも速かった。昨日の御嶽海のように、今日は豪栄道が開き直って取ったように見えた。大関に会心の相撲を取られると、こっちも完璧でいかないとそうそう勝てない。でも大関になるならばいずれはそれでも勝てるようにならないといけないなと思った。

結局、今場所も10勝には届かなくなってしまった。7連勝した時は正直10勝は行けるだろうと思っていたのでショックは大きい。ただ、今場所はまだ1日残っている。9勝すれば、来場所の成績次第では今場所が大関獲りの起点になる可能性も残る。今場所の反省は明日が終わってからということにして、明日勝って来場所以降につなげたい。

千秋楽の相手は高安。過去の対戦は3勝7敗で、このところ高安が4連勝している。御嶽海が最後に勝ったのは1年前で、高安が大関になってからはまだ勝っていない。高安は先場所、先々場所と2場所続けて途中休場し(先場所は勝ち越してから休場)、今場所も前半は4勝3敗と調子が上がらなかったが、中日から7連勝でここまで11勝3敗、今日まで優勝の可能性を残していた。昨日の荒鷲戦では立ち合いで相手を吹っ飛ばすなど、強烈な当たりを見せる。御嶽海はまず立ち合いを耐えること。今日のように体を起こされてしまうと一気に攻め込まれてしまう。立ち合いを互角で乗り切れば、勝機も少しは見えてくるのではないだろうか。

過去の対戦
27九 ○御嶽海(押し出し)高安●
28初 ●御嶽海(寄り切り)高安○
28夏 ●御嶽海(突き落とし)高安○
28秋 ○御嶽海(押し倒し)高安●
28九 ●御嶽海(首投げ)高安○
29初 ○御嶽海(寄り切り)高安●
29春 ●御嶽海(寄り切り)高安○
29夏 ●御嶽海(首投げ)高安○
29名 ●御嶽海(突き出し)高安○
29九 ●御嶽海(叩き込み)高安○

優勝争いの単独トップを走っていた栃ノ心は、今日の一番で松鳳山に勝利し、幕内初優勝を決めた。平幕の優勝は平成24年夏場所の旭天鵬以来約6年ぶり、春日野部屋力士の優勝は昭和47年初場所の初代栃東以来46年ぶり。またヨーロッパ出身力士の優勝は琴欧州、把瑠都に続いて3人目で、ジョージア出身力士としては初の優勝となる。今日の相手の松鳳山もなかなか厄介な相手だったが、しっかり見て相撲を取れていた。栃ノ心は初土俵から1度も負け越すことなく幕内まで上がり、その後小結まで昇進したが、5年前に膝に大ケガを負い、3場所連続の全休で一時は幕下55枚目まで番付を落とした。しかしそこから再び這い上がり、ついに今日、幕内優勝を果たした。大したものだと思う。今も膝にはサポーターをしているが、今場所の相撲のように状態が良ければものすごく強い。現在30歳だが、この相撲が続けられるならば大関も目指せると思う。優勝、本当におめでとうございます。

タグ:相撲 御嶽海
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2018年01月26日

平成30年初場所 13日目○鶴竜

13日目 ○御嶽海(押し出し)鶴竜●

立ち合い、鶴竜は張り差しに来る。御嶽海は立ち合いで鶴竜の体を起こすと、左は喉輪をしながら一気に押していく。鶴竜が体勢を整える間もなく、力強く土俵の外まで押し出し。御嶽海は会心の相撲で連敗脱出、7場所連続の勝ち越しを決めた。

この相撲だけを見たらどっちが横綱かわからないというくらい、横綱に何もさせない、完璧な相撲だった。「横綱相手にこの相撲ができるならどうしてもっと早くできなかったんだ」と、おそらくほぼ全員が思っているかと思うが(私もそう思う)、考えるに、今日のこの状況だからこそこういう力が出せたんじゃないかと思う。つまり5連敗によって優勝の可能性はなくなり、相手は格上の横綱。そしてその横綱も調子を崩している、こういった状況によって開き直って相撲が取れたのかなと思う。ただ、今後はこの力を常に発揮できるようにならなければいけない。7連勝中はできていた。あとは良い流れが途切れた時に立て直す力だ。

今日の会心の勝利によって悪い流れは断ち切れたと思う。そして、まだ10勝の可能性は残っている。残り2日、相手はいずれも大関だが、ここで勝ってこそ大関取りに挑む資格があるのだと思う。力を出し切ってほしい。

明日の相手は豪栄道。過去の対戦は2勝5敗だが、先場所は叩き込みで御嶽海が勝利した。豪栄道は今場所、初日から4連勝と良いスタートを切ったものの、その後失速。7勝6敗とまだ勝ち越しが決まっていない。千秋楽は過去大きく負け越している鶴竜戦なので、明日絶対に勝ち越しを決めるつもりで来るだろう。御嶽海はとりあえずまわしは取られないようにしたい。あとはとにかく今日見せた前に出る姿勢を貫くこと。勝って10勝に望みをつなぎたい。

過去の対戦
28名 ●御嶽海(上手出し投げ)豪栄道○
28九 ●御嶽海(寄り切り)豪栄道○
29初 ○御嶽海(寄り切り)豪栄道●
29夏 ●御嶽海(下手投げ)豪栄道○
29名 ●御嶽海(押し出し)豪栄道○
29秋 ●御嶽海(寄り切り)豪栄道○
29九 ○御嶽海(叩き込み)豪栄道●

優勝争いは上で書いたように鶴竜が敗れ3敗。1敗で単独トップを走っていた栃ノ心は逸ノ城をがっぷり四つから寄り切り1敗を維持。3敗の高安は荒鷲を吹っ飛ばし(大げさではなく本当に吹っ飛ばした)3敗を維持。これにより栃ノ心と鶴竜・高安の間に2差がついた。明日、栃ノ心が勝てば、栃ノ心の初優勝が決まる。鶴竜と高安は明日直接対決なので、栃ノ心が敗れると優勝は千秋楽に持ち越しとなる。栃ノ心は明日松鳳山戦、千秋楽はすでに勝ち越している遠藤、魁聖あたりと当たることになりそうだが、好調な逸ノ城を真っ向勝負で破ったので、なんだかこのままいきそうな気がするなあ。平幕優勝ならば約6年ぶり、春日野部屋力士の優勝は初代栃東(元大関栃東、現玉ノ井親方のお父さん)以来46年ぶり(このときも平幕優勝)、そしてジョージア出身の力士としては初優勝となる。歴史を作れるか。

タグ:御嶽海 相撲
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2018年01月25日

平成30年初場所 12日目●隠岐の海

12日目 ●御嶽海(突き出し)隠岐の海○

立ち合いは互角。御嶽海が隠岐の海の体を起こしてから引くが、隠岐の海はこれにしっかりとついていく。御嶽海は回り込みながらなおも引くが、隠岐の海は落ちることなくついていき、最後は突き出し。御嶽海は泥沼の5連敗となった。

まさに泥沼にはまっている感じ。今日もほとんど押し込まないうちから引いてしまい、相手にしっかり対応された。荒鷲戦あたりまではまだ相撲は悪くないように見えたが、この2日間は本当に内容が悪い。今日はまだ五分だったし、御嶽海であればもっと押し込むことはできたと思うのだが、引いてしまう。あそこで引いて決まる確率が相当低いのはよくわかってるはずなのだが、やっぱり早く勝ちたいと思ってしまうのかなあ。

これで7連勝からの5連敗。しかもこの5連敗はすべて平幕相手である。過去に御嶽海は休場を除くと5連敗が1度、6連敗が2度あるが、それはいずれも横綱・大関戦を含むものだった。今はかなり深刻な状況だ。残り3日は横綱・大関戦となる。10勝どころか勝ち越しも怪しくなってきてしまったが、もう1度自分の相撲を見つめ直して、気持ちを切り替えて残り3日に臨んでほしい。

明日の相手は横綱・鶴竜。過去の対戦は2勝3敗で、直近の対戦では御嶽海が押し出しで勝利している。ただし、その直近の対戦は昨年の夏場所と少し前になる。鶴竜はその夏場所から4場所連続の休場(途中休場含む)し、今場所は進退をかける場所となっていたが、初日から好調で10連勝。進退問題は消滅し、このまま優勝かと思われた。しかし昨日玉鷲に敗れて初黒星となると、今日は遠藤に敗れ連敗。内容も急に悪くなってしまっている。過去の対戦は内容も悪くはない。まず組んでしまうと鶴竜の相撲になるので突き放していきたい。そしてあとは鶴竜が引くまで我慢すること。この2日間御嶽海は我慢ができていない。苦しいところを自分の力で乗り越えて、まずは勝ち越しを決めたい。

過去の対戦
28名 ●御嶽海(寄り切り)鶴竜○
28九 ●御嶽海(押し出し)鶴竜○
29初 ○御嶽海(押し出し)鶴竜●
29春 ●御嶽海(下手出し投げ)鶴竜○
29夏 ○御嶽海(押し出し)鶴竜●


優勝争いは先ほど書いたように、10日目まで先頭を走っていた鶴竜が連敗。一方、鶴竜との全勝対決で敗れた栃ノ心はその後再び白星を重ね、今日まで1敗をキープ。12日目にしてついに単独トップに立った。1敗が栃ノ心、2敗が鶴竜、3敗が高安となっている。数字上4敗にもまだ優勝の可能性はあるが、まあ3人に絞られたと言ってもいいだろう。そして、栃ノ心はすでに2人との直接対決だけでなく、三役以上との対戦もすべて終わっている。鶴竜が残り御嶽海、高安、豪栄道と、高安が荒鷲、鶴竜、御嶽海との対戦を残していることを考えると栃ノ心が有利である。ただ、これから栃ノ心には優勝のプレッシャーがかかってくる。経験したことがないであろうプレッシャーの中で残り3日、自分の相撲を取れるか。まずは明日、好調な逸ノ城との対戦に注目。鶴竜はとにかく1つ勝てば自分を取り戻せると思うので、明日勝つことだろう。逆に明日、今泥沼の御嶽海に負けると非常に厳しくなる。高安は全部勝って、そのうえで栃ノ心が2つ負けないといけないのでなかなか厳しい状況だ。

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2018年01月24日

平成30年初場所 11日目●正代

11日目 ●御嶽海(押し出し)正代○

立ち合い、踏み込んだのは御嶽海。しかし、正代が左を差したのを巻き替えようとしたところで正代に押し返される。これをこらえて押し返そうとしたが、ここで引いてしまい、それについてきた正代が押し出し。御嶽海は4連敗となった。

今日は今場所一悪い相撲だった。立ち合いは踏み込んでいて良かったし、巻き替えた時に押し込まれた時もまだ余裕はあったが、その後ほとんど攻めないまま引いてしまった。今場所は引き落としで勝った相撲もあるが、それは十分に攻め込んでからの引きだったからであって、今日のような引きではそれは決まらない。やはり連敗でいろいろ歯車が狂っている感じがする。体の調子は悪くなさそうなだけに非常にもったいない。

明日の相手は隠岐の海。これによって13日目以降もだいたい確定で、13日目が鶴竜、14日目が豪栄道、千秋楽が高安ということになると思う。隠岐の海とは過去1勝1敗で、直近の対戦は御嶽海が勝っているが、それも一昨年の九州場所の話なのであまり参考にはならない。隠岐の海はその一昨年の九州場所では関脇だったが、2場所連続で大きく負け越して下位へ。その後もなかなか調子が上がらず一時は西14枚目とかなり危ないところまで行ったが、先場所11勝4敗と大きく勝ち越し、今場所は東5枚目。しかし、今場所は3勝8敗とすでに負け越しが決まってしまった。御嶽海は4連敗中とはいえ、すでに負け越している隠岐の海に敗れるといよいよまずい。連勝していたときの相撲を思い出して、攻めの姿勢を貫いてほしい。

過去の対戦
28秋 ●御嶽海(寄り切り)隠岐の海○
28九 ○御嶽海(突き落とし)隠岐の海●

タグ:御嶽海 相撲
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