2017年09月25日

平成29年秋場所 千秋楽○嘉風

千秋楽 ○御嶽海(叩き込み)嘉風●

立ち合いで低く当たったのは嘉風。突っ張ってくる嘉風に対し、御嶽海はもろ差しを狙う。しかし左四つの形となり、嘉風が有利な体勢に。左四つの形がなくなったところで御嶽海が叩くと嘉風が一気に押し出そうとしたものの、御嶽海が出るよりも一瞬早く嘉風が落ち、叩き込みで御嶽海が勝利。5場所連続の勝ち越しを決めた。

内容は完全に負けていた。立ち合いも高かったし、その後も常に嘉風が主導権を握っていた。完全に負ける流れでの叩きだったが、ほんとに辛うじて足一本残したという感じ。それでも勝ちは勝ちだ。

今場所は最後まで自分の調子が戻らなかった。勝った相撲は良いものもあったが、それがなかなか続かなかった。一番は立ち合いだろうか。今まで御嶽海は相手より低く立ち合って、下から相手を突き起こすというのが基本の形だった。しかし今場所は勝った相撲も含めて、逆に相手に低く来られることが多かった。そのへんに調子が上がらなかった原因があるのではないかと思う。きっと師匠や親方は原因が分かっているはずなので、悪かった点を見直して来場所頑張ってほしい。

…と書くとまるで負け越したみたいだが、今場所も勝ち越している。まあ、それだけ期待が高かったのも確かで、今場所は横綱・大関が5人休場し、御嶽海にとってはチャンスの場所だった。結果的に13日目終了時点で5敗まで優勝の可能性があったのだが、そこに加われなかったのも残念だった。

でも今場所一番良かったのは、最後までケガすることなく場所を終えたこと。これが何より心配だった。3横綱に加えて高安、宇良、照ノ富士といったところが相次いで休場する中で、御嶽海もケガしてしまうのではないかと。でも最後まで無事終えた。これだけで今場所は良かったと言える。

これで、来場所も東関脇で取ることになる。来場所は今場所休場した横綱・大関も戻ってくるだろう。勝ち越すのはより厳しくなるが、しっかり稽古して、年6場所すべて勝ち越しを達成してほしい。あともう1つ、そんなに話題にはならないかもしれないが、実は御嶽海、今年の幕内勝利数で現在2位につけている。1位が日馬富士の47勝だが、御嶽海は45勝している。以下高安が44勝、貴景勝が43勝、白鵬が42勝と続くのだが、来場所の成績次第では年間最多勝という可能性もある。ひそかに楽しみにしておきたい。

さて、優勝は大逆転で日馬富士だった。結びの一番で豪栄道を破って追いつき決定戦に持ち込むと、決定戦は立ち合いから圧倒して豪栄道に連勝。11日目終了時点で星3つの差があったのだが、それをひっくり返した(6場所制になってから史上初らしい)。今場所は他の3人の横綱が休場し、1人横綱ということでこれまでとは違うプレッシャーもあったと思うが、よく最後まで勤め上げ、そして優勝したと思う。終盤の集中力はすさまじかった。一方大逆転をされてしまった豪栄道は、いつ優勝するかという状態から一転。決定戦を含めると4日で4敗という大失速となってしまった。これを引きずらずに来場所に臨んでほしいところ。

来場所は様々な見どころがある場所になりそう。まずは休場した3横綱が戻ってくるかどうか。そして鶴竜は戻ってきた場合、進退をかける場所になる。内容にもよるが、とりあえずは10勝が目安になるだろうか。そして照ノ富士は大関陥落で来場所は関脇で取ることになる。こちらは10勝すれば大関復帰となるが、ケガの状態がどこまで良くなるか。さらに高安は来場所かど番となるが、こちらもどれだけ状態が良くなっているか。こういった不安定な上位陣に対し、今場所を盛り上げた阿武咲、貴景勝といった若手がどう挑んでいくのかにも注目したい。そして先ほども言った年間最多勝も次で決まるが、もし日馬富士が13勝するか、御嶽海が全勝するかしなければ、年6場所になってからは史上初(つまり史上最低)の50勝台での年間最多勝ということになる。こういった記録も注目だ。

今場所は3横綱が初日からおらず、途中で2大関も休場。優勝争いも思わぬ展開となるなど、たぶん数年後、10年後でも語られるような特殊な場所だったと思うが、それでも出場した力士たちは一生懸命な相撲を見せてくれた。良い取り組みが多かったような気がする。大変な場所を盛り上げた力士全員にお疲れ様でしたと言いたい。

九州場所は11月12日に初日を迎える。

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2017年09月23日

平成29年秋場所 14日目●日馬富士

14日目 ●御嶽海(寄り切り)日馬富士○

立ち合いで、御嶽海はもろ差し、日馬富士は両上手の形になる。もろ差しは御嶽海の形だったが、両上手をがっちりと掴んだ日馬富士が寄っていってそのまま寄り切り。御嶽海は7勝7敗となり、千秋楽に勝ち越しをかけることになった。

今場所は、立ち合いで当たった瞬間に上手を取られることはなく、先にもろ差しの形になった。そこまでは良かったが、両上手でも日馬富士が力を出せる体勢になり、逆に御嶽海は力を出せないようになってしまった。これまでより進歩は見られたが、まだ日馬富士の立ち合いを破れていない。今日の取組を見ると、やっぱり突き放せるなら突き放していった方が良いのかな。簡単にはさせてもらえないだろうけど。

御嶽海が7勝7敗で千秋楽を迎えるのはこれが2度目。1度目は新入幕の場所で、そのときは千秋楽で勝って勝ち越しを決めた。明日勝てば関脇の座を守れるが、負けると最悪の場合平幕に落ちる可能性も0ではない(20年以上ないので、たぶん小結にとどまるとは思うけど…)。三役にいなければ大関に上がる条件を満たせないし、明日勝って来場所も関脇で迎えたい。

千秋楽の相手は同じ関脇の嘉風。過去の対戦は1勝3敗で、先場所寄り切りで初めて勝利した。今場所関脇に戻ってきた嘉風は初日から4連敗と出だしでつまずいたが、そこから怒涛の8連勝で勝ち越し。しかし昨日、今日と連敗し、ここまで8勝6敗となっている。嘉風は速いが、立ち合いで先手を取りたい。なお、この一番はこれより三役の後、結びの一番の直前で行われる。館内もすごい雰囲気になっていそうだが、平常心で取ってほしい。

過去の対戦
28秋 ●御嶽海(押し出し)嘉風○
28九 ●御嶽海(上手出し投げ)嘉風○
29夏 ●御嶽海(叩き込み)嘉風○
29名 ○御嶽海(寄り切り)嘉風●

優勝争いは、3敗の豪栄道、4敗の日馬富士が勝利。同じく4敗だった朝乃山が敗れたため、優勝の可能性は2人に絞られた。この2人が明日の結びの一番で当たる。豪栄道はもちろん勝てば優勝だが、本割で負けても決定戦で勝てば優勝となる。日馬富士は本割、決定戦で連勝が必要となる。対戦成績では日馬富士が大きくリードしているが、この1年では2勝2敗。勢いは日馬富士の方があるけど、連勝ってそうそうないので、豪栄道の方がやや有利ではないかと思っている。それにしても、荒れに荒れた今場所が、横綱と大関の優勝争いになって、千秋楽の結びの一番で直接対決するって、大相撲ってよくできてるなと思った。10日目の時点でもこんなことになるとは想像していなかった。はたしてどっちが優勝するのか。


タグ:御嶽海 相撲
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平成29年秋場所 13日目○逸ノ城

13日目 ○御嶽海(押し出し)逸ノ城●

立ち合いから突き放していく御嶽海。逸ノ城は左上手を取りかけるが、御嶽海はまわしを切ってさらに押していく。そして逸ノ城が引こうとしたところを見逃さず、一気に押して押し出し。御嶽海は7勝目とし、勝ち越しに王手をかけた。

とにかく徹底して突き放していったのが良かった。相手は幕内最重量の逸ノ城だったが、途中であきらめて引いたり叩いたりせずに押し続けたことで、逆に相手に引かせることができた。良い内容だった。

明日の相手は日馬富士。過去の対戦は2勝4敗。先場所は日馬富士が寄り切りで勝利、その前の場所は御嶽海が寄り切りで勝利している。今場所唯一出場している横綱である日馬富士は、序盤で3連敗するなど4つの金星を配給。優勝争いからは脱落したと思われたが、豪栄道の失速により自力優勝の可能性まで復活した。今日の相撲はものすごかったし、優勝もあるとなれば相当意気込んでくるだろう。しかし御嶽海にはその日馬富士に勝って勝ち越しを決めてもらいたい。毎回立ち合いで上手を取られているので、まずこの立ち合いをどうにかしたい。ちなみに、御嶽海と豪栄道は同じ一門でもある。日馬富士に勝って援護射撃となるか。

過去の対戦
28名 ●御嶽海(寄り切り)日馬富士○
28九 ●御嶽海(寄り切り)日馬富士○
29初 ○御嶽海(寄り切り)日馬富士●
29春 ●御嶽海(寄り切り)日馬富士○
29夏 ○御嶽海(寄り切り)日馬富士●
29名 ●御嶽海(寄り切り)日馬富士○

優勝争いは、星2つ差でトップだった豪栄道がまさかの連敗。これにより、単独トップが3敗の豪栄道、追いかける4敗が日馬富士と新入幕の朝乃山。そして5敗の嘉風ら13人にも優勝の可能性が残った。可能性があると言っても残り2日で2つ差なら、普通は優勝はほぼないんだけど、今場所は明らかに普通ではないので、今可能性がある16人、誰が優勝してもおかしくない。明日豪栄道が勝ち、日馬富士、朝乃山が敗れると豪栄道の優勝が決定。明日日馬富士が勝つと、優勝争いは千秋楽結びの一番までもつれることになる。そして豪栄道、日馬富士が2人とも敗れると、5敗勢にも優勝の可能性が残る。御嶽海も優勝争いのカギを握ることになる。

タグ:相撲 御嶽海
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2017年09月21日

平成29年秋場所 12日目○正代

12日目 ○御嶽海(叩き込み)正代●

立ち合いで目の覚めるような当たりを見せた御嶽海。しかし正代はこれにも動じず、逆に御嶽海を押し返す。正代が頭をつけに来たところで御嶽海が叩くと、正代がバランスを崩してそのまま叩き込み。6勝6敗と五分の成績に戻した。

今日はまず立ち合いが素晴らしかった。相手が胸を出す立ち合いをする正代だからこそ思いっきり行けたというのもあると思うけど、この立ち合いができたというのは残り3日間に向けてきっとプラスになると思う。その後の展開はまだ理想のものではないだろうが、良い立ち合いができた分余裕があったかなと思う。

明日の相手は逸ノ城。過去の対戦は0勝1敗。唯一の対戦は昨年の春場所で、その時は逸ノ城が送り出しで勝っている。昨年春場所の時点では幕内下位同士の対戦だったのだが、その後上位に定着した御嶽海に対し、逸ノ城は腰椎椎間板ヘルニアによる休場などもあり、なかなか上位に戻れていない。今場所は東6枚目でここまで6勝6敗。四つの形にならないように気をつけたい。おそらく14日目が日馬富士、千秋楽が嘉風と組まれることになるので、明日は勝って、勝ち越しに王手をかけて土日に行きたい。

過去の対戦
28春 ●御嶽海(送り出し)逸ノ城○

優勝争いの方は、星2つの差をつけてトップを独走していた豪栄道が2敗目。しかし3敗で追いかけていた3人も敗れたため、2差は変わらず。4敗で日馬富士、嘉風、琴奨菊、阿武咲、千代大龍、貴ノ岩、荒鷲、大栄翔、遠藤、朝乃山の10人が追いかける展開となった。なお、明日4敗同士の対戦があるため、優勝決定は早くても14日目となる。豪栄道が圧倒的に有利なのは変わらないが、もし明日負けるようだとわからないな。まだ日馬富士戦も残っているし。4敗勢で調子がいいのは嘉風。初日から4連敗したが、そこから8連勝で優勝争いにまで絡んできた。さらに明日対戦する日馬富士とは9勝9敗で互角、千秋楽に組まれるであろう御嶽海にも3勝1敗と相性が良い。豪栄道とは対戦済みなので他力本願ではあるが、要注目だろう。

タグ:御嶽海 相撲
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平成29年秋場所 9日目○貴景勝

※書いたはずだったものがアップされていなかったので改めてアップ。「明日」などの表記は9日目時点のもの。

9日目 ○御嶽海(引き落とし)貴景勝●

立ち合いで当たり勝ったのは貴景勝。御嶽海を突き放し、土俵際まで追い込む。しかしここで足が揃ってしまい、さらに滑ってしまって前にばったり。決まり手は引き落としとなり、御嶽海が勝利。白星先行となった。

ラッキーとまでは言わないが、勝ちを拾った一番だった。立ち合いは負けていたし、その後も相手の圧力に押されてしまっていた。ただそれでも一気に持っていかれることなく少し抵抗したことで、貴景勝にも余裕がなくなり、それがこういう結果になったのかなと思う。しかし貴景勝にはしっかり対策を練らないといけないだろうな。

明日の相手は碧山。過去の対戦は1勝1敗で、直近の対戦では御嶽海が押し出しで勝っている。碧山は今場所、初日から休場していたが、中日から復帰。しかしいきなり日馬富士、豪栄道と当てられ連敗。そのため今場所の成績は2敗7休となっている。まだ本調子ではないはずだが、御嶽海は巨漢力士が苦手な印象があるので不安もある。先に仕掛けていきたいところ。

過去の対戦
28初 ●御嶽海(突き出し)碧山○
28九 ○御嶽海(押し出し)碧山●

タグ:相撲 御嶽海
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