2017年07月23日

平成29年名古屋場所 千秋楽○阿武咲

千秋楽 ○御嶽海(押し出し)阿武咲●

立ち合い、御嶽海は下からの突き上げで阿武咲の体を起こすと、そのまま一気に押していって押し出し。新入幕から2場所連続10勝と勢いに乗る新鋭を全く寄せ付けず、2場所連続の殊勲賞に花を添えた。

白鵬に勝って勝ち越しを決めた後3連敗でちょっと心配していたのだが、千秋楽は会心の相撲を見せた。今場所はすでに勝ち越してはいたもののなかなかこういう相撲ができていなかったので、こういう相撲が見たかったという個人的な願いも果たしてくれた。終わり良ければ総て良し。

今場所は9勝6敗ということになった。11日目、そこまで無敗で来ていた横綱の白鵬に勝って勝ち越しを決めた時は10勝、11勝も狙えるのではないかと思ったが、その後失速してしまい残念ながら10勝はならなかった。いつも後半に強い御嶽海が終盤で3連敗というのは意外だった。理由ははっきりとはわからないが、場所前は稽古があまりできていないと言われていたので、もしかしたらスタミナ切れとかがあったのかなと思う。ただ新関脇の場所で9勝というのは上出来だと思うし、今場所前に「白鵬、稀勢の里、嘉風のまだ勝ったことない力士から初勝利を挙げたい」と書いたらなんと3人全員に勝つという素晴らしい活躍を見せた。これで御嶽海は現役の横綱・大関全員から勝利したことになる。白鵬戦の勝利が決め手になったか、2場所連続の殊勲賞も手にした。全体的には充実の場所だったと言えるだろう。

今場所は東関脇の玉鷲が負け越したため、来場所は東関脇となりそう。上位で4場所連続、三役でも3場所連続の勝ち越しとなり、今後は次の大関候補の筆頭として語られることになるのではないかと思う。今はまだ少し力が足りないが、現実的な目標になりつつある。来場所は10勝を目指したい。まずは夏巡業など次の場所までをケガなく過ごしてほしい。


さて、今場所の優勝は白鵬だった。今場所は歴代1位の1047勝に並ぶかと思われた11日目に御嶽海に敗れたが、その後は再び連勝し、通算勝利記録を更新。その数は今日の勝利で1050まで伸びた。今後どこまで伸びるか想像もつかない。もう連勝記録以外はほとんど白鵬が記録を保持することになってしまってモチベーションをどう保つのかと心配だったが、今日のインタビューでは「幕内だけで1000勝」と言っていたし、今後もきっと大丈夫なのだろう。

白鵬が圧倒的強さを見せる一方、その他の横綱・大関陣は不振が目立った。日馬富士が11勝したが、その他は新大関の高安が終盤の失速で9勝。豪栄道は負け越し。そして稀勢の里・鶴竜・照ノ富士は途中休場となり、白鵬の独走を許す形になってしまった。高安は新大関ゆえの重圧みたいなものもあったかもしれないが、来場所は白鵬以外の横綱・大関陣にも頑張ってほしい。豪栄道と照ノ富士はかど番でもあるし。ただ稀勢の里と鶴竜は万全でなければ休場で良いと思うが。

上位陣が不振だった一方で目立ったのは若手の奮闘。御嶽海もそうだが、今場所初めて上位総当たりとなった貴景勝や北勝富士、さらに上位の休場により途中から総当たりとなった宇良が沸かせた。北勝富士は1横綱2大関を破って勝ち越し、貴景勝と宇良は負け越しとなったものの、貴景勝は照ノ富士を、宇良は日馬富士を破った。来場所上位総当たりとなる阿武咲なども含め、若手たちの活躍は来場所も楽しみだ。

来場所の注目はやはり白鵬か。3場所連続、そして40回目の優勝を狙う。日馬富士と、稀勢の里が万全で戻って来られればあるいは、という感じだが今のところライバルもあまり見当たらない。再び白鵬の時代となるのか。あとは大関2場所目となる高安が存在感を示せるか、豪栄道、照ノ富士の両大関のかど番がどうなるか、稀勢の里、鶴竜が出られるのかなどにも注目。仮に出場する場合、鶴竜は進退をかける場所になると親方が明言しており、大きな注目となりそうだ。

秋場所は9月10日から。

タグ:相撲 御嶽海
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2017年07月22日

平成29年名古屋場所 14日目●栃煌山

14日目 ●御嶽海(寄り切り)栃煌山○

立ち合い、もろ差しを狙う御嶽海。栃煌山はこれをなんとか防ぎ突き放すと、今度は栃煌山がもろ差しを狙う。御嶽海が後退したところを栃煌山が攻め、左四つの形に。体勢が良い栃煌山が寄っていき、そのまま寄り切り。栃煌山は御嶽海戦初勝利。御嶽海は3連敗となった。

栃煌山の守りが堅かった印象。栃煌山は1度も御嶽海に勝ったことがなかったので、御嶽海対策も取ってたんじゃないかと思う。今場所はすでに勝ち越しているんだけど、御嶽海本来の相撲で勝っているのは意外と少ない。今日の栃煌山に限らず対策を練られているのかなという気がする。そうなると、御嶽海もまた新たな攻め方を考える必要があるかもしれないな。

明日、千秋楽の相手は阿武咲。幕内では初顔合わせとなるが、十両時代に対戦しておりそのときは御嶽海が勝っている。ただもう2年も前で、御嶽海も阿武咲もそこからぐっと強くなっているので参考にはならないだろう。阿武咲は一度幕下落ちも経験したが、この1年で急激に力を伸ばし、先場所新入幕。そこでいきなり10勝を挙げ敢闘賞を受賞すると、自己最高位の今場所もすでに10勝。来場所は上位総当たりとなるのが確実になっている。阿武咲は突き押しが主体なので、ここは御嶽海も突き押しで勝ってほしい。今場所の10勝はなくなってしまったが、最後は勝って来場所につなげたい。

過去の対戦
27秋 ○御嶽海(引き落とし)阿武咲● ※十両

タグ:御嶽海 相撲
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2017年07月21日

平成29年名古屋場所 13日目●栃ノ心

13日目 ●御嶽海(寄り倒し)栃ノ心○

立ち合い、早々に右四つとなり、栃ノ心の形に。御嶽海も抵抗を試みるが、栃ノ心は左上手をがっちりと掴んで離さない。その後下手もしっかり取った栃ノ心が寄り、御嶽海も土俵際で投げを打とうとしたが最後は寄り倒し。御嶽海は連敗で5敗目となった。

右四つで強さを発揮する相手にあっという間に右を差されてしまったらそれはこうなってしまう。御嶽海も分かっていたとは思うが、脇が開いてしまったな。ただ右四つになってからの抵抗は着実に成長していると思う。このままさらに成長すれば、いつかは四つになってからでもなんとかできるようになるかもしれない。

連敗で8勝5敗となった。せっかく2横綱に勝ったのに平幕に負けてしまうとなんだかもったいない気がしてしまう。番付が下とはいえ、この辺は実力もほとんど変わらないので仕方ないんだけど。ただあと2日勝たないと10勝に届かないので、しっかり気持ちを切り替えていきたい。

明日の相手は栃煌山。春日野部屋勢との連戦となった。今場所の栃煌山は好調で、ここまで10勝3敗としており、昨日は大関の高安も破っているが、御嶽海はこの栃煌山に過去3勝0敗で得意としている。10勝のためにはもう負けられない。しっかり勝って千秋楽につなげたい。

過去の対戦
28夏 ○御嶽海(寄り切り)栃煌山●
28九 ○御嶽海(寄り切り)栃煌山●
29春 ○御嶽海(引き落とし)栃煌山●

タグ:御嶽海 相撲
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2017年07月20日

平成29年名古屋場所 12日目●日馬富士

12日目 ●御嶽海(寄り切り)日馬富士○

立ち合いで低く当たった日馬富士が御嶽海の上体を起こし、すぐに右四つの形となる。そこから上手投げで御嶽海の体勢を崩すと一気に寄り切り。日馬富士が圧倒的な速さで勝利し、御嶽海は4敗に後退した。

今日は完敗だった。立ち合いの低さとスピード、そして組んでからの攻めの速さ。これぞ横綱という相撲を見せつけられた。御嶽海は日馬富士には2度勝っているが、この立ち合いの対策はまだできていない。簡単ではないが、いずれこの立ち合いを破って勝ってほしい。

明日の相手は栃ノ心。三役以上の力士との対戦はすべて終わり、あとは平幕との対戦となる。過去の対戦は1勝1敗で直近の対戦は栃ノ心が勝っているが、最後に当たったのは1年前の名古屋場所。このときは御嶽海が上位初挑戦の場所で、この場所は5勝10敗だった。この1年で御嶽海は相当力をつけたので、あまり参考にはならないだろう。ただ栃ノ心が強敵なのは間違いない。今場所、3場所ぶりに上位に戻ってきた栃ノ心はここまで7勝5敗。初日に豪栄道を、3日目に稀勢の里を破っている。がっつり組んでしまうと栃ノ心有利になってしまうので、うまく中に入るか、離れて相撲を取りたいところだろう。

過去の対戦
28夏 ○御嶽海(押し倒し)栃ノ心●
28名 ●御嶽海(寄り切り)栃ノ心○

タグ:御嶽海 相撲
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2017年07月19日

平成29年名古屋場所 11日目○白鵬

11日目 ○御嶽海(寄り切り)白鵬●

今日勝てば通算勝利数が歴代1位タイとなる白鵬との一番。白鵬は立ち合いで張り差しを選択し、左四つの形にする。しかし御嶽海も右上手を取ると、出し投げで白鵬の上手を切り、さらに土俵際に追い込む。白鵬は足を掛けて抵抗するが、御嶽海が体も使って渾身の寄り切り。御嶽海は勝ち越しを決めるとともに、白鵬戦初勝利を挙げた(不戦勝を除く)。

すごいことをやってくれた。立ち合いで白鵬は張り差しをし、おそらく白鵬の思い通りの左四つになった。白鵬は、御嶽海は組み止めれば勝てると思っていたはずだ。しかし今日の御嶽海は四つの形になったときに先に自分から動いて形を崩した。白鵬にもいつもの速さがなかったかもしれないが、御嶽海も過去の対戦の経験からしっかり対策を練っていたのだろう。この大一番でそれを見事に発揮した。

今日の勝利はものすごく大きな1勝になった。御嶽海にとってはもちろん勝ち越しを決める1勝になったし、この後白鵬が優勝した場合、殊勲賞をもらうに値する1勝でもある。そして白鵬の通算勝利記録歴代1位タイとなる1047勝を阻止する1勝であり、先場所から続いていた白鵬の連勝を25で止める1勝にもなった。また今日白鵬が勝っていた場合優勝争いで2つの差が付き、独走になっていたので、優勝争いを面白くする1勝ともなった。とにかくものすごく価値のある1勝ということだ。

御嶽海はこれで4日を残して勝ち越し。最高で12勝まで伸ばせる可能性がある。ここはさらに上の番付を狙うためにも、最低2勝、できれば3勝以上したい。2勝すれば10勝となり、大関取りの最初の1場所にすることができる。そして3勝すれば、3場所で33勝が目安なのでその1場所のノルマをクリアすることになる。貪欲に勝ちにいってほしい。

明日の相手は横綱・日馬富士。明日が最後の上位戦となる。過去の対戦は2勝3敗で、先場所は御嶽海が寄り切りで勝利。そういえば先場所のこの勝利も、初日から10連勝していた日馬富士を止め、殊勲賞をもらう決め手になった1勝だった。全勝横綱キラー、なのか?今場所の日馬富士はここまで8勝3敗。横綱昇進後初となる初日からの連敗を喫したが、その後は盛り返している。ただし9日目には宇良に敗れた。日馬富士は立ち合いの速さがあるので、まず最初の攻めを耐えきること。それが大変なんだけど、それができれば御嶽海にも勝機はある。

過去の対戦
28名 ●御嶽海(寄り切り)日馬富士○
28九 ●御嶽海(寄り切り)日馬富士○
29初 ○御嶽海(寄り切り)日馬富士●
29春 ●御嶽海(寄り切り)日馬富士○
29夏 ○御嶽海(寄り切り)日馬富士●

タグ:御嶽海 相撲
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